日本ではすでに格差が広がっています。
下記のは野村総研が推計している資産階級の図です。
この「純金融資産」とは今すぐ投資に回せるタイプの資産のことで、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など世帯として保有する金融資産の合計額から、負債を差し引いた金額です。
つまり、簡単に現金化できる財産と思えば良いでしょう。土地や建物などの不動産は含んでいません。
例えば今住んでいる家や車などの価値は除外されているかと思います。仮に金融資産が500万円あっても借金が200万円ある人は300万円扱いとなります。
これをみてもわかるように大半の方がマス層にあたり、俗いう低所得者~中間層にあたります。
さきほどのピラミッド構造を世帯比にグラフ化するとよくわかります。
大半の方はマス層にあたり、ごく一部の人がようやくアッパーマスになり、富裕層はごくごく一部の人に限られます。これをみるとわかるように、実はこのマス層から抜け出すのが一番難しく大きな壁があるといえます。また残酷なことに、80%近くと大半の方がマス層にいるのに金融資産全体の44%弱しかもっていません。諸外国に比べればまだましですが、いかに格差が広がっているかがわかります。
この壁をこえるためにまずはアッパーマス層にいくのが目標になります。この境は3000万という資産であり、家や車を除いたもので手に入れる必要があります。これは医師・特に勤務医で家庭をもつ世帯となるとなかなか難しくここの壁がいかに大変かと思います。
ただ、ここの壁を超えるのに特別な収入や投資でのもうけは必要ないです。ここへいくだけであれば贅沢をしたりと無駄な支出を減らすことで達成は可能です。実際、普通の会社員夫婦でも節約をして年100万の貯金をすれば30年でなんとか達成することは可能です。ただ、よく働いたご褒美としていい車を買ったり、高級レストランに行くことで資産が減りアッパーマスへいく道のりがより遅く・遠くなることを理解することが必要です。特に医師で高収入だと考えている人はアッパーマスは当然と考えている人が多いですが、実際にはマス層にいることが多いので一度自分の資産について振り返ってみるとよいですね。