先日プレジデントオンラインでこんな記事がありました。
「年収10000万でも10%は無貯金」
年収1000万といえば高収入なはずです。それなのに10%の人が全く貯金できていないのです。
この調査では全国に8500世帯に調査しているものですので、誤差が多少はあると思いますが少なくとも一定の割合で貯金ゼロの人がいるのは事実かと考えます。
さらに生活にゆとりがあるか聞いてみると66%がゆとりがある、34%がゆとりがないとのことでした。
高収入の二極化
高収入の人でも二極化がすすんでいます。
先ほどの年収1000万世帯対象にして貯金額をみると
無貯金5.6% 100万以下が6.8%
一方で1000万以上あるのが53.2%となっています。
半分以上は高収入の人でも1000万と多額のお金を手に入れますが、それでも全くためれない人が10%程度います。
貯蓄以外の金融資産でみますともっと顕著です。
100万以下が31.6%なのに対して、4000万以上が40%とまさ二極化です。
ここまでの差がでる原因として、確かに年齢的な要因や収入が安定して1000万あるか、最近1000万に到達したかの差があると思います。ただ、それ以上にそれまでの支出の差がここまでわけたのかと考えます。
支出増の要因
これはプレジデントオンラインに掲載されている記事です。これをみると年収が高くなるとなぜか収支が悪化しています。各項目ごとにみていくと全体的に右肩上がりなのは収入の増加に伴うものでありある程度は致し方ない部分もありますが、特に洋服や教育、その他の消費支出が増えています。
この消費支出の内訳としては主に交際費関連があります。要は飲み会や贈り物等・会合などへの参加費年会費等です。収入が増えるにつれて仕事の付き合い等で増える部分もあるためある程度はやむを得ないですがこれらが支出を圧迫する要因になっています。
固定費や不要な交際費等の削減を
このように収入がいくら増えても、その分支出が増えてしまえば結果的には貯蓄ゼロであり、下手すればマイナスです。お金がないとき、人はまず収入増を考えますが支出減や横ばいを維持しないと上記のように結果的には無意味な努力になります。そのためにもやはり支出の見直しが第一です。
ただ、過去の記事でも記載しましたが、まずは固定費の削減が第一です。これはしっかり考えて無駄な固定費を削るだけで生活レベルを下げることなく支出を抑えられるからです。例えば通信を格安SIMにしたり、車を高級車からワンランク落としたり保険の見直しをするだけでも変わります。これをやったうえで次は交際費等の支出を見直しましょう(同時並行でもいいです)。教育や教養はお子さんのこと・自分のキャリアアップもありなかなか削りにくいと思いますので、まずは飲み会に行き過ぎていないか・こだわり過ぎていいところに行くことを意識していないか考えてみてください。どうしてもいいところに行きたい・やめれないのであればその分家賃や車・保険・通信費などといった固定費をより削るか食料品の質を下げるか、洋服・娯楽などの別の特別な支出を減らすことが必要です。
ポイント
収入が増えても支出が増えては意味がない!
無理のない固定費の削減と過剰な交際費・娯楽の削減を