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公務員になる医師の副業で禁止されていることと、問題ないこと。

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公務員になる医師の副業で禁止されていることと、問題ないこと。

特に勤務医としての給料が少なく、副業として収入を上げることを考えている人は多いと思います。ただ、勤務医の多くが公的病院である市民病院や県立病院に勤務しているため注意しないといけないことがあります。副業自体は世の中の流れとして解禁方向になってはいますが公務員は原則副業禁止となっているため特に注意が必要です。今回、やっていいことと悪いことをまとめてみましたので参考にして問題ない範囲でやっていきましょう。

公務員の副業禁止規定とは

公務員は下記にある法律で副業を禁止しております。

参考

地方公務員法第38条
職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。

つまり、営利目的の活動(自営業・会社員)や団体に関わる(顧問・補佐・役員)ことも禁止という意味です。ざっくりいうと、いつどんな時でも営利に関わってはいけないということですね。また、国家公務員の場合も「国家公務員法」内で、ほぼ同じ内容の記載があります。ちなみに民間病院ではこういった法律での規制はなく、病院内の服務規程で制限されている状態です。

できる副業はあるのか??

では全くなにもしてはいけないかというとそういうわけではありません。

できることとして以下のことがあります

  1. 株式・FX投資
  2. ポイント活動
  3. 不動産投資
  4. 講演・講師
  5. 執筆活動
  6. 小規模農業
  7. 家業手伝い
  8. 地域貢献活動
  9. フリーマーケット
  10. ブログ活動

1、株式・FX投資

これらは副業には該当せず資産運用・管理とされています。そのためこれらをやることは申請も不要でありなんも問題ありません。しかし、計画性をもっておこなわないと損する可能性があるため十分に注意が必要です。

安全にいくならば積立NISAやiDECOといった投資信託を利用した運用もありでしょう。これでしたらリターンは少額ですが、リスクも低いため初心者でも検討に値します。

2、ポイント活動

通常ポイ活というものです。一般の人であればモッピーであったりハピネスが該当するかと思います。医師の方であればm3.comやプラメドなどが該当するかと思います。これらは副業に該当しませんので、全く問題ありません。アンケートなどに答えるのは面倒ですが、パソコン一つあれば自宅でも簡単に稼ぐことができるので初心者にはうってつけかと思います。

3、不動産投資

不動産投資は可能ではありますが制限があります。具体的には人事院より下記のように制限されております。

参考

(1)不動産の賃貸が次のいずれかに該当する場合
イ 独立家屋の賃貸については、独立家屋の数が5棟以上であること。
ロ 独立家屋以外の建物の賃貸については、貸与することができる独立的に区画された一の部分の数が10室以上であること。

(2)駐車場の賃貸が次のいずれかに該当する場合
イ 建築物である駐車場又は機械設備を設けた駐車場であること。
ロ 駐車台数が10台以上であること。

(人事院規則14-8)

簡単にまとめると、

  • マンション投資なら4棟以下
  • ルームマンション投資なら9室以内
  • 駐車場では9台未満

となっております。ちなみにこの基準は法人化できる基準でもあります。つまり公務員では個人事業主でできる範囲に収めないといけないのです。

また、もうひとつ規定があり、下記のようにきさいされています。

参考

(3)不動産又は駐車場の賃貸に係る賃貸料収入の額(これらを併せて行つている場合には、これらの賃貸に係る賃貸料収入の額の合計額)が年額500万円以上である場合

(人事院規則14-8)

簡単にまとめると(まとめるまでもないが…)

家賃収入が499万以下にしないといけません。

なお例外としてこの基準を超えても可能なことがあるが、その場合は第三者に業務委託+上司の許可がいるためハードルは高いです。特に転勤が多い医師の場合は公的病院への転勤の可能性を考慮すると、この基準を超えないように気を付けていく必要があります。

太陽光発電につきましては、家庭で行う際には特に問題ありませんが事業用で行う場合にはマンション等の不動産投資と同様に上記のルールを守る必要があります。

4、講演・講師

特定の団体・人物と利害関係がなく、公務に悪影響がないときには活動できます。ただ、自治体にもよりますが基本的には許可が必要です。

よく病院の部長らが製薬会社関連の講演を行っていますが、それがこれに当たりますね。個人で行うにしてはハードルが高いと考えます。

5、執筆活動

執筆活動も許可があれば可能です。例えば本を書いたり、雑誌などで監修を行っていくのもその一つとしてあるでしょう。

しかし、地方公務員の信頼を損なうような執筆をしてはいけませんので何を書いてもいいわけではありません。また、許可制なため上司にも監視されるためやりにくさはあると思います。

6、小規模農業

営利目的ではないものや、農地や売り上げが小規模である場合には農業は許可不要で行えます。

しかし、規模が大きくなると許可が必要になります。

販売農家に区分される基準としては「耕作面積が30a以上、または農産物の年間販売額が50万円以上」であるため、これ以上になる場合は許可申請した方が良いです。

許可不要なのはよいですが、医師が片手間にやる場合家庭菜園程度が限界かもしれません。

7、家業手伝い

農業や寺院、医院など実家で行っていることを無償で手伝うことは可能です。しかし、報酬をもらうとなると注意が必要です。禁止になっている可能性が高く確認をとったほうが無難です。

例)実家が内科医院をしている。父親が病気になったため休日の土曜日に代行で外来業務をした。→無償であれば問題なし。報酬ありとなると要注意。

8.地域貢献活動

クラブチームのコーチや、NPO団体の仕事の手伝いなどがあります。非営利団体の活動への参加であり、許可もおりやすいですが報酬がとりわけ高いわけではなく、ほぼ地域貢献のための活動と考えていいでしょう。

副業という意味では妥当ではないです。

9、フリーマーケット

フリマアプリの場合、メルカリなどがあるとあたるかと思います。

既に所有していて、不要なものを売るためであれば許可なく可能です。しかし、せどり(転売)は営利目的の活動になるため禁止となっています。注意してください。

10、ブログ収入

最近ではブログで商品の宣伝をして収益を得るアフェリエイトが有名かと思います。ブログを書くこと自体はなんら問題ありませんが問題は収益があるかです。

アフェリエイトといった商品宣伝→広告収入となると副業禁止規定に引っかかるリスクがあります。ただ、実際のところ特定される可能性が非常に低く、発覚し罰せられた人はいません。(だからといってしていいわけではないけどね)

どうしてもブログで稼ぎたいのであれば、名義を奥さん等別の人にして自分はアドバイザーとして無料で手伝いをしていることにする必要があります。この場合収益をあげたのは奥さん(旦那さん)または両親になるため、その人に対して課税されることになります。専業主婦(主夫)やリタイヤ後の両親名義であれば課税がほとんどないため課税回避目的でもそちらのほうがいいかもしれませんね。

ただし、あくまでも自分はアドバイザーですので、名義だけ借りて全部自分でやるのは厳禁です。(ただ、どこまで手伝ってよくてどこからがだめなのか明確な基準はないので難しいところです。)

収益性についてはすぐには期待できません。何十もの記事をひたすら書いて半年くらいたってようやくお金がたまるくらいです。根気強さが必要ですが、良いブログができたら膨大な収入を得ることができます

副業まとめ

いろいろな副業があったかと思いますが、公務員の場合副業禁止規定があるためそれを考慮して決めていく必要があります。

以下それらについてまとめてみました。

収益性は平均して月に1万程度の収益以下は低、10万以下を中、それ以上を高としています。

事業リスクは金銭的な損失をメインにおいています。時間的な損失は考慮していません。

これをみると公務員としての副業禁止リスク回避したうえで、ハイリスクハイリターンを求めるならやはり株式やFX投資が挙げられるかと思います。ただ、この投資も千差万別であり積立NISAやiDECOといったようなものであればローリスクローリターンとなります。

ローリスクローリターンでいくなら、先ほど言った積立投資での運用かポイント活動(ポイ活)、フリマなどがあると思います。ただいづれも高額収入に至るまでには至りませんのでちょっとした小遣い程度に考えてください。

間をとっていくなら不動産投資になるかと思います。ただ、これについては十分な知識をもっていかないと騙される危険性があるため十分に勉強した上で考えるといいです。

公務員でもできることは限られますが副業することは可能です。ご自身にあったものからトライしてみるといいでしょう。

ポイント

公務員でできる副業(低リスク以下)

ハイリスクハイリターン:株式・FX投資

ミドルリスクミドルリターン:小規模不動産投資

ローリスクローリターン:積立NISA等の投資信託、ポイント活動、フリーマーケット、小規模農業、地域貢献活動

 

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